一般教養
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それって吉田にあった!っと言っていただけるような豆知識、どんどん記録していきます。
ただいま、カテゴリー分けができていないため、ご迷惑をおかけいたします。
まずは、身近なイカの不思議から・・・。
イカの血は何色?
イカってよく食べませんか。お刺身で食べたり、塩辛、中華料理の具、イカシュウマイ・・・、と調理法もいろいろ。八宝菜でも飾り切りされたイカが入っていると、ちょっと高級に感じるのは私だけでしょうか。
イカを調理するときにはまな板の上が青くなってしまい、洗い流すのが大変。魚を料理するときのように血でまな板の上が真っ赤になったという経験はないですよね。イカには血が流れていないんでしょうか。
水産学部出身のスタッフの一言で、その疑問は解決しました。
イカの血は
彼が言うには、「ヒトの血液の血色素はヘモグロビンで鉄を含んでいるが、イカやタコなどの血色素はヘモシアニンといい、銅が主成分のため青い色をしている。」とのことです。
さらに、「このヘモシアニンは、ヒトのヘモグロビンと同様に 血液中の酸素を運搬する。 ヘモシアニンは酸素が離れた状態では無色だが、 酸素と結合すると青色になる」ということです。
あたりまえのようなことだけど、知っているとさらにおもしろいってこと、いろいろありますよね。
今度、イカを食べるときには、おもわず「イカの血色素はヘモシアニン」とつぶやくかも。
1日の必要水分量
私はお肌がパサパサきっと水分が足りてないんだ、とか、もっとお水を飲むように病院の先生から言われたとか聞きますが、この水分はどれぐらい飲むと良いのでしょうか。
成人の水分の摂取量は2300ml程度。エステやジムに行くと、意識して水分をとるために、必ず500mlのペットボトルを持ち歩きましょう、と言われます。デドックス効果もあるので確かに水分の補給は必要です。
この一日の水分の内訳を調べてみました。
飲料として飲む、これが1L余り、そして、食事の際に体内に入る水分として1L弱、そして、代謝水として300ml程度、いろいろな方法でからだのなかに水分は入っているんですね。
では、今回は代謝水を少し調べてみました。ちょっと、ここからはモルの話しとか、酸化とか、エネルギーの産生の話しとか、少し生化学の勉強になってしまいますが・・・。
吉田ゼミナールのテキストには、代謝水とは糖質・タンパク質・脂質が体内で分解されるときに産生される水分、と書かれていました。
ADP + P(リン酸基)+ E(エネルギー)→脱水合成→ATP + H2O
また、こんな文章も・・・
食物として取り込まれた栄養素は消化管で消化・吸収されたのち、酸素(O2)とさまざまな酵素の作用によってアデノシン三リン酸(ATP)に転換されエネルギーを生成し、二酸化炭素(CO2)と水(H2O)になって排出される。この過程をエネルギー代謝という。
私達が普段、何気なく飲んでいる水も、エネルギーを作るときに使われていると思うと、何だか水に感謝ですね。
アナフィラキシーショックってどういう意味?
20世紀の初頭、モナコで海水浴客が電気くらげに刺される事故が相次いだそうです。
そして、当時のモナコの皇太子は、この対策法をフランスの研究者に相談したらしい。研究者は、くらげに触れた際に注入される毒素が痛みを伴う水ぶくれであると考え、毒素に対するワクチンをつくったということです。
早速、犬で試してみると一回目に注射した時には何も起こらなかった、が、2回目の注射をすると抗体をつくるどころかショック症状を起こし、犬が倒れてしまった。防御をしようとして行ったことが、防御とは正反対の結果になった。
そして、アナフィラキシー(ギリシャ語でana~逃げる、phylaxis防御)と名づけられたということです。
語源を知ると、何だかそこが得意分野になりませんか。
脳の話 ~フィネアス・ゲージ~
吉田ゼミの受験生応援サイトのリニューアルを気にして頂いた卒業生から投稿を頂きました。
皆さん。脳の解剖について勉強は進んでいますか。
脳には機能局在と言って、脳のある部分が体の感覚や運動をそれぞれつかさどっている事が分かっています。例えば、脳の後ろ。後頭部には視覚をつかさどる視覚野があり、そこに脳出血を起こすと半側空間無視などの視覚障害が起こります。後頭部の視覚野と視力という感覚がつながっている事が分かります。
皆さんはこのつながりについて、どのように解明していったかご存知ですか。
動物実験、人体解剖、なんだかおぞましい事が思い浮かびそうですが。このような機能局在について研究が進んだのは、ある人の存在がきっかけだと言えます。
彼の名はフィネアス・ゲージ。
彼はアメリカで鉄道線路予定地の現場監督をしていました。現場監督だけあって、人柄はまじめで責任感のある人物だったようです。そんな彼に悲劇が訪れます。
1848年。アメリカの北東部バーモント州の工事現場で現場作業をしていた時、彼は爆破事故にあい、なんと鉄棒が左の目の下から頭を抜けて貫通してしまったのです。こうなると『即死では…』と思うのが当然のように思いますが、彼はそれから12年間も生きていたのです。
左の目は失いましたが、日常生活が普通に?おくれるほどに回復したのです。一命を取り留め、回復していった彼ですが、一つだけ不思議な事が起こりました。
以前と人格が変わっていたのです。以前はまじめで責任感が強い性格でしたが、事故後の彼は周りを気にせず女の人に向かってしまう、食べてはいけない時に食べてしまうなど、我慢がきかなくなり、倫理観がおかしくなってしまったのです。彼は鉄骨が前頭前野を貫通していたのですが、この症例により前頭前野が脳の本能的な所を制御している事が分かりました。
それから時が流れ、世界は大きな戦争を何度か経験しました。戦争では銃創により頭部に外傷を負った人がたくさんいましたが、そんな人たちの症例から脳の機能局在について研究が進んだのはなんだか皮肉な話です。
脳の機能局在の研究は、フィネアス・ゲージをはじめ、戦争などで脳に外傷を負った人たちによって大きく進歩していったのです。
投稿いただいた彼は、現在、看護師として充実した毎日を送っています。
くしゃみの正体は?
くしゃみがナゼ出るのかと聞かれると、看護学生は何を今さらって思われるかもしれませんが・・・。
こんな機会なので鼻の構造の勉強を。
鼻腔の奥に表面を粘液で覆われた鼻粘膜があります。鼻粘膜は三叉神経を通じて呼吸筋と連絡しているので、空気中のチリやウイルスが鼻のなかに入り鼻粘膜に付着すると刺激が三叉神経を経て呼吸筋に伝えられます。刺激を受けた呼吸筋の緊張がピークに達すると、異物を体の外に排出しようと緊張を緩めて一気に弛緩する。このとき、気道から勢いよく飛び出す空気がくしゃみの正体だそうです。
私達の今治では、くしゃみ1回は聞き流す、くしゃみ2回は誰かに噂話をされている、くしゃみ3回は風邪と言われます。場所によれば、くしゃみ1回は良い噂、2回は悪い噂、3回は褒められている、4回でやっと風邪を引いていると捉えるところもあるそうですが。
冬になると、朝、起きると必ずといっていいほどくしゃみが出ます。時には数えきれないくらいの回数が出ますが、これは、アレルギー性鼻炎の症状以外、何物でもないですよね。
食物100グラム当たりのエネルギー
私は焼肉を食べに行くと、あっという間に何枚も食べてしまい、普段の食事から考えれば相当なお肉の量を食べていたいう経験があります。自分の一日の必要なカロリー以上の物を食べてしまうから、それが脂肪となって蓄積される=肥満ということなんですよね、それが分かっていながら・・・。
国家試験でも、摂取カロリーとか基礎代謝量とかの問題もよく出題され、計算上は分かっているはずなのに目の前にある焼肉の量はちょっと計算できない。コレは、私だけでしょうか・・・。
女性の推定エネルギー必要量は30~49歳で2,000kcal、焼肉を食べに行くと、焼肉以外にテールスープやビビンバを注文することもあるので、きっと私の場合はカロリーオーバー。でも、カロリー計算をしながら食べる食事は味気ない。これは、消費カロリーを上げるよう頑張るしかないですね。
次回は「効果的な消費カロリー」が紹介できるよう調べておきます。
涙の働きって、いったい何?
涙の成分は98%程度が水分からなり、水分にはナトリウムやカリウムなどが含まれ、あとの2%程度にはたんぱく質やリン酸塩が含まれるそうです。たんぱく質はおもにアルブミンやグロブリンやリゾチームからなります。
涙は3層構造になっていて、角膜側から、ムチン層、水層、油層からなるようです。ムチンは目に水分をくっつける、水層は老廃物の排出したり栄養を与えたり、外側の油層は蒸発を防止する作用があるということです。つまり、涙は角膜を守っているということになるんですね。
涙は眼の表面に付着したばい菌を殺菌してくれるたり、眼にごみが入ったときにごみやほこりを洗い流したり、角膜に酸素や栄養を補給してくれる、結構優れものですね。私もずっとパソコンを見ていると涙で目がにじんできます。これも眼を守って居暮れているという証しなんですね。
また、感情の表現として、泣くと出てくるのも涙ですよね。このときほど涙の存在を感じることはありませんけど。
人の体はよくできているもので、無駄なものは何一つないんですね。