102回看護師国家試験 午後問題61~75
午後問題61 Aさん(80歳、女性)は、脳血管性認知症、Mini-Mental State Examination〈MMSE〉18点で施設に入所している。看護師が「お風呂に入りますよ」と声をかけると、Aさんは「男の人は入っていないか」と尋ねる。看護師が「男の人はいませんよ」と説明するが、Aさんは「本当にいないのか」と繰り返し、なかなか納得しない。
Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1.「男の人はいないから行きましょう」
2.「お風呂に入ったら気持ちよくなりますよ」
3.「遅くなるとお風呂に入れなくなりますよ」
4.「男の人がいないことを一緒に確認してみましょうか」
午後問題62 加齢による身体生理機能の変化とそれによって影響を受ける薬物動態の組合せで正しいのはどれか。
1.体内水分量の減少 ――― 代 謝
2.体内脂肪量の増加 ――― 排 泄
3.血清アルブミンの減少 ――― 分 布
4.糸球体濾過値〈GFR〉の低下 ――― 吸 収
午後問題63 介護保険サービスについて正しいのはどれか。
1.福祉用具の貸与は無償で受けられる。
2.要支援の高齢者は介護老人保健施設に入所できる。
3.小規模多機能型居宅介護では泊まり(ショートステイ)は提供しない。
4.認知症対応型共同生活介護(グループホーム)はユニットケアを実施している。
午後問題64 乳児健康診査を規定している法律はどれか。
1.母体保護法
2.母子保健法
3.児童福祉法
4.児童虐待の防止等に関する法律
午後問題65 正常に経過している分娩第1期の産婦への説明で適切なのはどれか。
1.「食事は摂らないようにしてください」
2.「ベッド上で安静にしていてください」
3.「2、3時間に1回は排尿をしてください」
4.「眠気を感じても眠らないようにしてください」
午後問題66 多胎妊娠で起こりやすい妊娠中の異常はどれか。
1.早 産
2.妊娠悪阻
3.妊娠糖尿病
4.ビタミンB12欠乏性貧血
午後問題67 Aさんは妊娠37週0日に骨盤位のため予定帝王切開術となった。術後の経過は母児ともに順調である。
Aさんへの看護として適切なのはどれか。
1.手術室で出生児と対面する。
2.産褥2日に初回歩行をする。
3.産褥3日に初回授乳をする。
4.産褥4日以降に弾性ストッキングを履く。
午後問題68 子供の運動機能の発達について正しいのはどれか。
1.身体の下部から頭部の方向に進む。
2.全身的な動きから細かな動きへ進む。
3.新生児期には遺伝より環境の影響を受ける。
4.反射運動は乳児期後期から幼児期にかけて活発になる。
午後問題69 乳児の事故防止として正しいのはどれか。
1.直径25mmの玩具で遊ばせる。
2.ベッドにいるときはベッド柵を上げる。
3.うつ伏せで遊ばせるときは柔らかい布団を敷く。
4.屋外で遊ばせるときはフード付きの衣類を着用させる。
午後問題70 A君(14歳、男子)は、心室中隔欠損症のために通院している。母親とともに外来を受診しているが、母親がトイレに行った際に、A君は「自分の心臓のことはよく理解しているし、もう1人で受診したいけど、母さんが心配だから一緒に行くってうるさくて」と看護師に話した。
看護師の最初の対応として適切なのはどれか。
1.母親にA君への関わりが過保護だと伝える。
2.母親の心配を理解してあげなさいとA君に話す。
3. 次回からは1人で受診してもよいとA君に話す。
4.母親がいない場でA君の気持ちを聴く機会をもつ。
午後問題71 A君(11歳、男児)。喘息発作のため救急外来に来院した。喘鳴が著明で、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉88%(room air)、ピークフロー値45%である。
まず行うべきA君への対応で適切なのはどれか。
1.起坐位を保つ。
2.水分摂取を促す。
3.胸式呼吸を促す。
4.発作の状況を尋ねる。
午後問題72 水溶性ビタミンはどれか。
1.ビタミンA
2.ビタミンC
3.ビタミンD
4.ビタミンE
5.ビタミンK
午後問題73 血清に含まれないのはどれか。
1.インスリン
2.アルブミン
3.γ-グロブリン
4.β-グロブリン
5.フィブリノゲン
午後問題74 出血が止まりにくくなる服用薬はどれか。
1.β遮断薬
2.ジギタリス
3.ワルファリン
4.ループ利尿薬
5.サイアザイド系利尿薬
午後問題75 老視の原因はどれか。
1.瞳孔括約筋の筋力低下
2.水晶体の弾力低下
3.網膜の色素変性
4.硝子体の混濁
5.水晶体の混濁