110回看護師国家試験 午前問題46~60
午前問題46 高齢者の自立度を手段的日常生活動作〈IADL〉尺度を用いて評価した。
この尺度にある項目はどれか。
1.コミュニケーション
2.自分の服薬管理
3.トイレ動作
4.階段昇降
午前問題47 加齢の影響を受けにくく、高齢になっても維持されやすい認知機能はどれか。
1.感覚記憶
2.短期記憶
3.結晶性知能
4.流動性知能
午前問題48 Aさん(80歳、男性)は、1人暮らし。高血圧症で内服治療をしているが健康状態や認知機能に問題はなく、日常生活動作〈ADL〉は自立している。毎朝30分の散歩と買い物を日課とし、週1回は老人クラブでゲートボールをしている。Aさんは受診の際に看護師に「最近、昼食後に居眠りをしてしまう。今は大丈夫だが、このままだと夜眠れなくなるのではないか」と話した。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1.昼食後にも散歩を促す。
2.主治医に相談するよう勧める。
3.老人クラブの参加回数を増やすよう勧める。
4.30分程度の昼寝は夜の睡眠に影響はないと伝える。
午前問題49 加齢に伴う血管壁の硬化による血圧への影響はどれか。
1.収縮期血圧は上昇し、拡張期血圧は低下する。
2.収縮期血圧は低下し、拡張期血圧は上昇する。
3.収縮期血圧も拡張期血圧も上昇する。
4.収縮期血圧も拡張期血圧も低下する。
午前問題50 加齢によって高齢者に便秘が起こりやすくなる原因で適切なのはどれか。
1.経口摂取量の低下
2.味覚の閾値の低下
3.腸管での水分吸収の低下
4.直腸内圧感受性の閾値の低下
午前問題51 高齢者がMRI検査を受ける前に、看護師が確認する内容で適切なのはどれか。
1.「夜はよく眠れますか」
2.「義歯を装着していますか」
3.「呼吸が苦しいことはありますか」
4.「水を飲むときにむせることはありますか」
午前問題52 養育医療が定められている法律はどれか。
1.児童福祉法
2.母子保健法
3.発達障害者支援法
4.児童虐待の防止等に関する法律
午前問題53 乳幼児身体発育調査による、身体発育曲線のパーセンタイル値で正しいのはどれか。
1.3パーセンタイル未満の児は、要精密検査となる。
2.50パーセンタイルは同年齢同性の児の平均値を示す。
3.10パーセンタイルは同年齢同性の児の平均より10%小さいことを示す。
4.75パーセンタイル以上90パーセンタイル未満の児は、要経過観察となる。
午前問題54 Aちゃん(11歳、女児)は、5日前から両側の眼瞼浮腫と急な体重増加があり、尿量が少ないため来院した。高度の蛋白尿もみられたため入院し、ネフローゼ症候群と診断されステロイド治療の方針となった。
現時点でのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。
1.水分摂取を促す。
2.病院内を散歩して良いと伝える。
3.糖分の摂取制限があることを伝える。
4.一時的に満月様顔貌になることを説明する。
午前問題55 子どもの遊びで正しいのはどれか。
1.身体機能の発達を促す。
2.1歳でごっこ遊びが多くみられる。
3.感覚遊びは8歳ころからみられるようになる。
4.テレビの長時間視聴は乳児の言語発達を促す。
午前問題56 日本の人口動態統計における妊産婦死亡について正しいのはどれか。
1.出生10万対で示す。
2.出産後1年までの女性の死亡をいう。
3.平成28年(2016年)の妊産婦死亡率は、10.1である。
4.間接産科的死亡に比べて、直接産科的死亡による死因が多い。
午前問題57 更年期女性のホルモン補充療法によってリスクが低くなるのはどれか。
1.乳 癌
2.骨粗鬆症
3.子宮体癌
4.静脈血栓症
午前問題58 妊娠の初期と後期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。
1.下肢静脈瘤
2.掻痒感
3.つわり
4.頻 尿
午前問題59 早期新生児の生理的黄疸で正しいのはどれか。
1.生後24時間以内に出現し始める。
2.皮膚の黄染は、腹部から始まる。
3.生後4、5日でピークとなる。
4.便が灰白色になる。
午前問題60 都道府県知事の任命を受けて、精神保健福祉センターで精神障害者や家族の相談を行うのはどれか。
1.ゲートキーパー
2.ピアサポーター
3.精神保健福祉相談員
4.退院後生活環境相談員