98回看護師国家試験 午前問題46~60
午前問題46 在宅看護の原則で正しいのはどれか。
1.画一的なケアを提供する。
2.ケアは看護師が中心に行う。
3.最終的な意思決定は家族が行う。
4.個々のライフスタイルを尊重する。
午前問題47 介護負担感を訴える家族に対する看護師の対応で適切なのはどれか。
1.家族に受診を勧める。
2.患者に家族の思いをそのまま伝える。
3.家族が負担と思う介護状況を尋ねる。
4.主治医に家族への病状説明を依頼する。
午前問題48 95歳の女性。長女夫婦と同居中。自力で寝返りができず、認知症も進み便意を訴えることができない。7日前におむつに少量排便したのみで、腸音は微弱で腹部膨満がみられ、直腸内に硬い便塊を触れた。
主治医に報告後、訪問看護師が行う対応で優先されるのはどれか。
1.摘便を行う。
2.自然排便を待つ。
3.下剤の服用を家族に促す。
4.四肢の他動運動を勧める。
午前問題49 40歳以上64歳以下の在宅療養者で介護保険のサービスを利用できるのはどれか。
1.脊髄損傷
2.クローン病
3.パーキンソン病
4.ベーチェット病
午前問題50 青年期の発達課題で最も適切なのはどれか。
1.社会的地位の確立
2.将来の方向性の選択
3.経済的な基盤の確立
4.これまでの生き方の見直し
午前問題51 35歳の男性。震度6強の地震発生36時間後、がれきの下から救出され、病院に搬入された。長時間両大腿部が圧迫されていたため、下肢に知覚・運動障害を認めたが、意識は清明で呼吸と循環動態とは安定していた。入院後、両下肢が著しく腫脹し、赤褐色尿を認め、全身状態が急速に悪化した。血液検査で血清クレアチンキナーゼ(CK)値と血清カリウム値とが急激に上昇した。
最も考えられるのはどれか。
1.PTSD
2.深部静脈血栓症
3.ネフローゼ症候群
4.挫滅症候群(クラッシュ症候群)
午前問題52 65歳の男性。急性心筋梗塞発症後1日。
急性期リハビリテーションで優先されるのはどれか。
1.廃用症候群の予防
2.運動習慣の形成
3.職業復帰の促進
4.食習慣の確立
午前問題53 気管支鏡検査で正しいのはどれか。
1.検査の1時間前まで飲食できる。
2.検査中、会話はできる。
3.検査中、義歯は装着したままで良い。
4.検査後、2時間は絶飲食とする。
午前問題54 ペースメーカー装着中の患者に禁忌なのはどれか。
1.CT
2.MRI
3.超音波検査
4.骨シンチグラフィ
午前問題55 労作性狭心症の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。
1.低残渣の食事をとるよう心がける。
2.ニトログリセリンを定期的に使用する。
3.動いたら休む習慣をつけるよう心がける。
4.入浴は42℃くらいのお湯で肩までつかる。
午前問題56 右大腿動脈からの肝動脈塞栓術施行後の対応で適切なのはどれか。
1.右足背動脈を触診し拍動を確認する。
2.施行後24時間は絶対安静とする。
3.施行当日の発熱には抗菌薬が投与される。
4.鎮痛薬は肝臓への負担があるため使用できない。
午前問題57 糖尿病末梢神経障害のため感覚障害のある患者への足病変予防法で適切なのはどれか。
1.熱めの湯をかけて洗う。
2.なるべく素足で過ごす。
3.靴ずれしない靴を選ぶ。
4.爪は足趾の先端よりも短く切る。
午前問題58 甲状腺機能低下症の身体所見はどれか。
1.眼瞼浮腫
2.眼球突出
3.心悸亢進
4.発汗過多
午前問題59 同種骨髄移植で正しいのはどれか。
1.提供者とのABO式血液型の一致が条件である。
2.手術室において全身麻酔下で移植される。
3.免疫抑制薬を用いる。
4.骨髄生着後は感染の危険性がなくなる。
午前問題60 スギ花粉によるアレルギー性鼻炎患者の花粉飛散時期前後の指導で適切なのはどれか。
1.洗濯物は屋外で完全に乾燥させる。
2.ほこりを吸わないよう掃除は控える。
3.化学繊維素材よりも毛織物の衣類を選ぶ。
4.花粉飛散の前から抗アレルギー点鼻薬を使用する。