111回看護師国家試験 午前問題46~60
午前問題46 血中濃度の測定にあたり食事の影響を考慮すべきホルモンはどれか。
1.グルカゴン
2.メラトニン
3.コルチゾール
4.バゾプレシン
午前問題47 脳血管造影を行う患者の看護について適切なのはどれか。
1.前日に頭部の剃毛を行う。
2.検査中は患者に話しかけない。
3.穿刺部末梢側の動脈の拍動を確認する。
4.検査30分前まで食事摂取が可能である。
午前問題48 Aさん(32歳、男性)は慢性副鼻腔炎と診断され経過観察をしていたが、症状が改善されず手術を受けることになった。
Aさんへの術後の生活についての説明で適切なのはどれか。
1.咽頭にたまった分泌物は飲み込んでも良い。
2.物が二重に見えるときは看護師に伝える。
3.手術当日から入浴が可能である。
4.臥床時は頭部を低く保つ。
午前問題49 幻肢痛について正しいのはどれか。
1.術前から発症する。
2.抗うつ薬は禁忌である。
3.細菌感染が原因である。
4.切断し喪失した部位に生じる。
午前問題50 乳房超音波検査を受ける女性患者への説明で正しいのはどれか。
1.「検査当日は起床時から飲食をしないでください」
2.「乳房を器具に挟んで検査します」
3.「月経中は検査ができません」
4.「仰向けで検査を行います」
午前問題51 Aさん(54歳、女性)は甲状腺機能亢進症と診断され、放射性ヨウ素内用療法を受けることとなった。
看護師の説明で正しいのはどれか。
1.「治療前1週間は海藻類を摂取しないでください」
2.「治療中は体を固定します」
3.「治療後の副作用に脱毛があります」
4.「治療後1週間は生野菜を摂取しないでください」
午前問題52 老年期の発達課題を引退の危機、身体的健康の危機および死の危機の3つの段階で示したのはどれか。
1.エリクソン
2.レビンソン
3.ペック
4.ユング
午前問題53 介護保険制度における施設サービスはどれか。
1.介護医療院サービス
2.小規模機能型居宅介護
3.サービス付き高齢者向け住宅
4.認知症対応型共同生活介護〈認知症高齢者グループホーム〉
午前問題54 30歳を100%とした生理機能と比較して、老年期において機能の残存率の平均値が最も低下するのは次のうちどれか。
1.基礎代謝率
2.最大換気量
3.細胞内水分量
4.神経伝導速度
午前問題55 高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。
1.症状の出現は定型である。
2.治療の効果が現れやすい。
3.疾患の発生に心理的要因の影響は少ない。
4.薬物の副作用〈有害事象〉が発生しやすい。
午前問題56 Aさん(83歳)は寝たきり状態で、便意を訴えるが3日間排便がみられない。認知機能に問題はない。昨晩下剤を内服したところ、今朝、紙オムツに水様便が少量付着しており、残便感を訴えている。
このときのAさんの状態で考えられるのはどれか。
1.嵌入便
2.器質性便秘
3.切迫性便失禁
4.非急性感染性下痢
午前問題57 発育と発達に遅れのない生後6か月の男児。BCG接種の翌日に接種部位が赤く腫れ次第に増悪して膿がみられたため、母親は接種後4日目に医療機関に電話で相談し、看護師が対応した。児に発熱はなく、哺乳や機嫌は良好である。
このときの看護師の説明で適切なのはどれか。
1.「通常の反応です」
2.「速やかに来院してください」
3.「1週間後にまた電話をください」
4.「患部をアルコール消毒してください」
午前問題58 新生児の出血性疾患で正しいのはどれか。
1.生後48時間以内には発症しない。
2.母乳栄養児は発症のリスクが高い。
3.予防としてカルシウムを内服する。
4.早期に現れる所見に蕁麻疹がある。
午前問題59 入院中の小児のストレス因子と発達段階の組合わせで正しいのはどれか。
1.見慣れない環境 ――― 新生児期
2.プライバシーの侵害 ――― 幼児期
3.病気の予後への不安 ――― 学童期
4.母子分離 ――― 思春期
午後問題60 A君(小学6年生)は病院に併設された院内学級に通いながら骨肉腫の治療を続けていた。現在、肺転移があり終末期にある。呼吸障害のため鼻腔カニューレで酸素(2L / 分)を吸入中である。A君の食事摂取量は減っているが意識は清明である。1週後に院内で卒業式が予定されている。A君は「卒業式に出席したい」と話している。
看護師のA君への対応で適切なのはどれか。
1.両親に判断してもらおうと話す。
2.今の状態では出席は難しいと話す。
3.出席できるように準備しようと話す。
4.出席を決める前に体力をつけようと話す。