86回看護師国家試験 午前問題61~75
午前問題61 成人保健の動向で誤っているのはどれか。
1.男性の悪性腫瘍による死亡率の第一位は平成5年から肺がんである。
2.子宮がんの死亡率は年々減少している。
3.脳血管疾患の受療率は年々増加している。
4.精神障害の受療率は30歳前後が最も高い。
午前問題62 終末期の疼痛対策で適切でないのはどれか。
1.非麻薬系薬から使用を開始する。
2.薬の副作用には積極的に対応する。
3.麻薬と鎮静催眠薬との併用は有効である。
4.麻薬の使用は極力避ける。
午前問題63 更年期の特徴で適切なのはどれか。
a.月経周期に変化が起こる。
b.自律神経失調症になりやすい。
c.エストロゲン値が上昇する。
d.高音域の聴力が低下する。
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題64 脳梗塞の疑いで緊急入院した意識障害のある患者の看護で重要なのはどれか。
a.血管確保
b.栄養管理
c.四肢の運動
d.気道の確保
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題65 急性期全身性エリテマトーデス患者の看護で適切なのはどれか。
1.蛋白質を多量に摂取するように勧める。
2.妊娠した場合、流早産しやすいことを説明する。
3.冬季には日光浴を勧める。
4.体調に合わせて服薬量を調節するよう説明する。
午前問題66 慢性閉塞性肺疾患患者の酸素療法時の看護で適切なのはどれか。
a.口呼吸ではフェイスマスクは効果がない。
b.食事中は鼻カニューレをはずす。
c.CO2ナルコーシスに注意する。
d.動脈血ガス分析で評価する。
午前問題67 筋萎縮性側索硬化症患者の看護で適切なのはどれか。
a.予後についての会話は控える。
b.早期から経管栄養を行う。
c.早期から呼吸訓練を行う。
d.まばたきによる意思疎通の方法を指導する。
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題68 片麻痺患者の援助方法として適切なのはどれか。
1.着衣は健側から行う。
2.スプーンは口の健側から入れる。
3.健側をしたにした側臥位を避ける。
4.車椅子を患側に置いて移乗する。
午前問題69 潰瘍性大腸炎患者の看護で適切なのはどれか。
1.急性期には乳製品を勧める。
2.便の性状が改善したら高脂肪食を勧める。
3.再燃の可能性が少ないことを説明する。
4.医療費補助の申請について説明する。
午前問題70 尿管結石症患者の看護で適切なのはどれか。
1.肉眼的血尿を認めても軽度の運動を勧める。
2.疼痛がないときは自然排石の確認はしなくてもよい。
3.1日2~3Lの水分を摂取するよう指導する。
4.外科的手術が必要となることが多いことを説明する。
午前問題71 貧血の治療で誤っている組合せはどれか。
1.悪性貧血 ――― 骨髄移植
2.再生不良性貧血 ――― 免疫抑制薬
3.腎性貧血 ――― エリスロポエチン
4.自己免疫性溶血性貧血 ――― 脾臓摘出術
午前問題72 播種性血管内凝固症候群(DIC)について正しいのはどれか。
a.血小板の産生が低下する。
b.血中のFDP(フィブリン分解産物)が増加する。
c.急性前骨髄球性白血病に合併しやすい。
d.新鮮凍結血漿は治療に用いない。
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題73 誤っている組合せはどれか。
1.筋萎縮性側索硬化症 ――― 猿 手
2.重症筋無力症 ――― 複 視
3.脊髄性失調症 ――― 千鳥足歩行
4.クモ膜下出血 ――― ケルニッヒ徴候
午前問題74 誤っている組合せはどれか。
1.甲状腺機能低下症 ――― 皮膚乾燥
2.副甲状腺機能低下症 ――― テタニー
3.アジソン病 ――― 皮膚の色素沈着
4.クッシング症候群 ――― 体重減少
午前問題75 糖尿病について正しいのはどれか。
1.糖尿病性昏睡では脱水がみられる。
2.インスリン非依存型糖尿病では胎児型ヘモグロビン(HbF)が上昇する。
3.糖尿病治療薬を内服中の患者では食事療法は必要ない。
4.糖尿病患者では糖負荷後のインスリン分泌反応は速やかである。