92回看護師国家試験 午前問題136~150
午前問題136 ルビンの説に基づいた褥婦のケアで適切なのはどれか。
1.産褥1日、母親に新生児の世話を任せる。
2.産褥2日、後陣痛が強いという訴えに普通のことだと話す。
3.産褥3日、少量の乳汁分泌を順調と保証する。
4.産褥4日、上手に授乳できていないので代行する。
午前問題137 産褥2日の褥婦。乳頭がヒリヒリすると訴えている。乳頭に発赤は軽度あるが、亀裂および水疱は認められない。
優先するケアはどれか。
1.乳頭を深く含ませる。
2.授乳用乳頭キャップを使用する。
3.ブラジャーや乳帯の使用を避ける。
4.授乳を中止する。
午前問題138 産褥3日の褥婦の状態で対処が必要なのはどれか。
1.悪露が暗赤色である。
2.子宮底が臍恥中央である。
3.分娩以後に排便がない。
4.授乳時に後陣痛がない。
午前問題139 先天性代謝異常のマス・スクリーニングで正しいのはどれか。
1.実施時期は日齢2、3である。
2.結果は保護者へ直接郵送される。
3.検体は尿である。
4.抗菌薬の服用は結果に影響する。
午前問題140 迫害妄想のある精神科病棟入院中の患者。人権擁護に関する行政機関に電話をかけようとしている。
看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1.電話で話しているうちに興奮するおそれがあることを説明し制止する。
2.看護師が患者に代わって電話をかけて担当者に事情を説明する。
3.担当医師に連絡し電話をやめるように話してもらう。
4.電話については介入せずに患者のその後の経過を観察する。
午前問題141 無けいれん電撃療法を行うにあたり誤っているのはどれか。
1.向精神薬の効果が少ない患者が適応となる。
2.骨折予防の方策が必要である。
3.術前12時間絶食し誤嚥を防止する。
4.麻酔科医の立ち会いが必要である。
午前問題142 48歳の会社員。不眠と疲れやすさとを主訴に精神科外来を受診した。残業でいつも帰宅は午後10時ころ、その後に多量飲酒して就寝しているという。
適切な初期対応はどれか。
a.職場の配置転換を希望するよう話す。
b.飲酒以外のストレス対処法を提案する。
c.就労時間を減らす努力をするよう話す。
d.職場の上司と一緒に受診するよう勧める。
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題143 精神病院における保護室の使用のあり方で適切なのはどれか。
1.使用目的には治療的側面と懲罰的側面がある。
2.患者には厳しい行動制限を適用する。
3.患者の希望による使用では本人の意思で退室できる。
4.入室には保護者の同意が必要である。
午前問題144 3か月児の母親。「ここ1か月、笑うことが少なくなり寝つきが悪い。自分が恵まれていないと感じ不意に泣いてしまうこともある。自分が価値のない人間であるような気がする」と訴えている。
母親の状態はどれか。
1.パニック発作
2.マタニティブルーズ
3.燃えつき症候群
4.産後うつ状態
午前問題145 入院中の患者が「自分の手が汚れていて洗ってもきれいにならない」と言い、石けんでの手洗いをやめることができない。手背の皮膚に乾燥や発赤がみられる。
対応で適切なのはどれか。
1.手が荒れていることを知らせて荒れない方法を相談する。
2.手洗いには気がつかないふりをして手の皮膚の処置を行う。
3.手洗いには介入せずに専用の石けんを購入して経過をみる。
4.手が汚れていないことを説明して手洗いをやめるよう話す。
午前問題146 向精神薬服用を続けてきた患者。入院14日の与薬時に40.0℃の発熱と多量の発汗とがあった。
適切な対応はどれか。
a.筋強剛の有無を確認する。
b.与薬後に床上安静を促す。
c.感冒と考え与薬を継続する。
d.与薬を中止し主治医に報告する。
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題147 精神分裂病(統合失調症)で幻聴に苦しむ患者への声かけで適切なのはどれか。
1.「あまり気にしないほうがいいですよ」
2.「どのような声が聞こえてきますか」
3.「そのような声は聞こえないはずですよ」
4.「苦しそうですね、大丈夫ですか」
午前問題148 精神科デイケア活動の目的で正しいのはどれか。
a.対人関係の改善を目指す。
b.個別の社会復帰目標を設定する。
c.活発な妄想状態を鎮静化させる。
d.生活を徹底して管理する。
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題149 精神科作業療法における看護師の役割で適切なのはどれか。
1.作業の重要性を繰り返し説明する。
2.作業場面と病棟との患者の状態の違いに注目して観察する。
3.できあがった作品の良し悪しで治療効果を評価する。
4.作業中の患者の状態をすぐ近くで継続的に観察する。
午前問題150 精神科外来通院中の患者への対応で適切なのはどれか。
1.不安感は楽になったが眠いという訴えに内服薬を増量してもらうよう勧める。
2.医療費が負担という訴えに身体障害者手帳の申請を勧める。
3.昼夜逆転しているという訴えにデイケアの利用など生活リズムの改善を提案する。
4.内服薬の増量後7日間排便がないという訴えに、自分で主治医に話すよう指導する。