1年間、基礎学力を中心に解剖から徹底的に学習を行い確実に成績が上がったのを実感していたので当日も緊張なく冷静に試験に臨むことができた。
基本をしっかり学び、考え方の方向性を間違えなければ出題傾向がいかに変わろうとも対応できると思った。しかし、出題傾向をいち早く捉え、対策をうった吉田ゼミナールで1年間学習できたからこそ、良い結果が生まれたと思う。
第103回看護師国家試験において目標としていた250点をクリアできたことを大変うれしく思うとともに今後の自信に繋げていくと確信しております。この1年間吉田ゼミナールに入塾し、緊張なく自信を持って国家試験に臨めましたことを深くお礼申し上げる次第です。
私の入塾の動機は、准看、正看となんとなく学習し、実習をなんとかこなしていく一方で、命を預かる臨床においてこの様な学習スタンスで良いのかといった疑問を抱えていました。その為仕事においても自信や根拠を持てずにいる毎日でした。
正看護師の学校に進学し、心機一転、勉学に取り組もうと決意しましたが、勉強方法が確立しないまま、2年時の基礎実習を迎えました。基礎実習では、解剖生理学が根本的に理解できていない分、病態生理も不十分であることを痛感し、3年での各論実習がとても不安に感じるようになりました。そして何より学校は卒業できたとしても正看護師として自覚と責任を持って仕事ができるのか考えるようになりました。
解剖の教科書や授業で使用したプリントで自己復習をしようとしても理解ができず長続きもしませんでした。時間だけが経過し、焦っていたところ、学校で吉田ゼミナールのチラシを発見し、迷う事なく電話をかけました。
そして、今現在自分の思っている不安や悩みを打ち明けると、『1年間やれば賢くなるし、臨床にでた際に、自分の意見を根拠を踏まえ意見できる人材を育てたい』と小山先生はいってくれました。
その言葉に引かれ、その言葉を信じ、1年間吉田ゼミナールで勉強しようと決意しました。
入塾し、授業が始まる5月までは、ひたすら看護の基本となる、「看護の生物・化学」「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復」を中心に音読を繰り返しました。
これまで読書をする習慣もなく、まして声に出して読むことなど日常的になかったので、当初集中力も持たず、一日10ページ読むのも困難でした。その事を電話相談すると先生からは、音読のポイントをその都度おしえてくれました。1回目は正確に発音することを意識し内容は深く考えないこと、2回目は、内容を意識すること、3回目は内容を予測しながら読むこととアドバイスを受け、毎日少しずつ、繰り返しました。すると2回目を過ぎた頃から、自分の頭の中で解剖生理が繋がり始め、これまで点で理解していたものが線で繋がる様になりました。
丁度その頃よりネット授業が開始され、テキストの音読で予習効果もあり積極的に授業参加ができ、チャットを使いながらの参加型、思考型の授業を体験していきました。先生は努力している人に対しては、授業の中でも認めてくれる為、自信もついていきました。授業内容も国試に向けた話とは別に臨床を意識した内容も織り交ぜながら、先生の人生経験を主に思考力を養うものであった為、考えるクセが徐々についていったと思います。
今では何事も理屈を考える習慣がつき、国試の時も1問、1答、根拠を考え、答えを導き出すことができました。吉田ゼミナールでは何より考える習慣を身に着けることが神髄であり、思考型学習ができてこそ、質の高い医療者へ近づくのではないかと考えます。
この一年間で、先生は私に、看護は人間を科学する学問である為、看護だけにとどまらず、社会全体に興味関心を持ってこそ、人の生き方や、興味を持つことができてくると教えてくれました。私は看護を通じて、自分の視野の狭さを思い知ったと同時に、1年間で得たものは、今までにない程、糧になったと実感しています。
医療には終わりがない為、今後も学ぶ姿勢を忘れることなく精進していくつもりです。
先生の指導を守ることが合格への最大の近道である。音読を確実に3回繰り返し、講義に臨む地道な努力が力を付けるには必要である。
素直に学習へ臨むことができれば道は開く。そして分からないことは何でも質問すること。